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T-QARD Harborは東北大学量子アプリケーション研究開発センター学生チーム「T-QARD Crews」が運営する、 数理情報統計、量子情報、最適化、機械学習分野の情報を提供するWebサイトです                

お知らせ

学会発表: 日本物理学会第79回年次大会

T-QARDメンバーが日本物理学会第79回年次大会 (北海道大学札幌キャンパス) で発表しました。

  • 平間草太 (2024/9/16, 口頭) 「量子アニーリングとDantzig-Wolfe分解を用いた厳密解法の検証」
  • 鹿内怜央 (2024/9/16, 口頭) 「疎結合代理モデルと量子アニーリングマシンを用いたブラックボックス最適化」
  • 森田圭祐 (2024/9/17, 口頭) 「オンライン機械学習手法を用いた高次元ブラックボックス最適化について」
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解説記事

量子アニーリングを活用した非負二値行列因子分解による画像分類

非負二値行列因子分解(NBMF)は、元々量子アニーリングを用いて学習される生成モデルとして提案された手法です。以前の研究ではNBMFを用いた顔画像の再構築といった課題が扱われてきました。しかし、NBMFを他の機械学習課題に応用したり、他の機械学習手法と比較したりする試みはほとんど行われていませんでした。そこで本論文ではNBMFの応用として多クラス画像分類モデルを提案し、手書き数字画像データの分類問題に対して、提案手法と古典的な機械学習手法を比較して、その有効性を評価しました。その結果、データ量、特徴数、エポック数が少ないという特定の条件下で、NBMFがニューラルネットワークなどの従来手法よりも高い分類精度を示すことが明らかになりました。さらに、量子アニーリングマシンを用いることで、学習にかかる計算時間を大幅に削減できることも示されました。これらの結果から、特定の条件下において、機械学習に量子アニーリング技術を活用することの有効性と利点が明らかとなりました。

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バッチサイズが大きいとなぜ汎化性能が下がるのか?

深層学習では計算効率を高めるために大規模バッチ学習(LB)が盛んに使われますが、経験的に「テスト精度が下がる」という問題が知られています。本記事では、その原因を「損失関数の谷の形状」という観点から探り、数値実験を通してLBが鋭い谷に、小規模バッチ(SB)が平坦な谷に収束しやすいことを示します。さらに、両者の利点を活かすために提案された「ウォームスタート」の効果を紹介し、汎化性能をめぐる新たな理解と今後の課題について考察します。

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実践記事

SAT をサーベイ伝搬法で解く

本記事では,ランダムな 3-SAT のインスタンスを解くアルゴリズムをいくつか実装して性能を比較します.そして,サーベイ伝搬法に基づいたアルゴリズムが高い性能を持つことを確認します.

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