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T-QARD Harborは東北大学量子アプリケーション研究開発センター学生チーム「T-QARD Crews」が運営する、 数理情報統計、量子情報、最適化、機械学習分野の情報を提供するWebサイトです                

お知らせ

第2回量子アニーリング研究会

會田裕樹が第2回量子アニーリング研究会 (TKPガーデンシティPREMIUM田町) で発表を行いました。

  • 會田裕樹 (2024/2/20, 口頭)「量子アニーリングを用いたライドシェアリングサービスの最適化」
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解説記事

パーセプトロンのジャミング転移

統計力学と組合せ最適化の関連は長らく指摘されています.特に,充足可能性問題 (SAT) やグラフ彩色問題などの,離散変数の 制約充足問題 (Constraint Satisfaction Problem, 以下 CSP) に対しては,統計物理学の観点からの研究が進んでいます.一方で,連続変数 CSP に対する統計力学的な研究はあまりなされていません.本論文では,ガラスのモデルとして統計物理学で研究されている「球のパッキング」問題が,連続変数 CSP として捉えられることに着目します.球のパッキングは「ジャミング転移」と呼ばれる相転移現象を示すことが知られています.本論文では,連続変数 CSP の単純な例であるパーセプトロンの挙動を統計力学の手法を用いて解析し,球のパッキングと同様のジャミング転移が起こることを示します.

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D-Waveマシンの3世代間比較

2023年5月31日をもって、約5年間利用されてきたD-Wave 2000Qが廃止となりました。現在はD-Wave Advantage、そして2023-2024年に発売予定のD-Wave Advantage2のプロトタイプが利用可能です。本論文では、最大クリーク問題、最大カット問題を解くことにより、これら3世代のマシンの性能比較を行っています。その結果、最新のAdvantage2が、最適解に近い解を得られる確率において最も優れていることが分かりました。これはハードウェアグラフが密になり、マイナー埋め込みに必要なチェーンが少なくなったことが一因と考えられます。また、Advantage2では、比較的フェアサンプリングしていないことも分かりました。

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実践記事

量子アニーリングを用いたグラフ彩色(実践編)

概要 記事「量子アニーリングを用いたグラフ彩色」では貪欲法でグラフ彩色を行うときに独立点集合を量子アニーリングで求めたときと古典コンピュータで求めたときとで最適化性能の比較を行った論文を紹介しました。本記事ではこの手法を […]

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量子アニーリングを用いたポートフォリオ最適化 – 量子アニーリングソリューションコンテスト

今回は、量子アニーリングソリューションコンテストに参加した際の発表内容を紹介します。筆者はチームT-QARD-QAPOとして参加し、ポートフォリオ最適化に関するアプリを構想し、発表しました。ポートフォリオ最適化とは、リスクとリターンを考慮して、最適な資産の組み合わせ(ポートフォリオ)を見つけることです。ポートフォリオ最適化には様々な理論がありますが、今回は現代ポートフォリオ理論に基づいたポートフォリオ最適化を行いました。

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